自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「失敗した人」と「成功した人」の違いと、「有能な科学者」と「無能な科学者」の違い

手紙屋』という本を読んだことはあるでしょうか?
「主人公といっしょに働くことの意味を見つめ直す本」と帯に書いてあるとおり、働くこととは何か? について考えさせてくれるのはもちろん、時にハッとする言葉で、読み手の背中を押してくれる本です。
その本の一節に、こんな言葉があります。

 

『失敗した人は才能を理由に挙げる。成功した人は情熱を理由に挙げる』

 

そして、もうひとつ。
めちゃくちゃオススメの、僕が今読んでいる田中泰延さんの著書『読みたいことを、書けばいい。』には、こんな言葉が紹介されています。

 

『有能な科学者とそうでない科学者の差は、最初に立てる仮説の違いである』
これはノーベル賞を受賞された利根川博士の言葉です。

 

このふたつの言葉の中に、僕が日々意識していることが書かれています。

 

「この課題に対しては、こんな一手が有効なのではないか?」
科学の実験だけでなく、地域の課題を解決する企画立案も、情報発信におけるクリエイティブも、立てた仮説の精度が低いと結果が出せません。

 

では、仮説の精度はどうやって上げていくべきか?
それが「情熱」だと僕は思っています。仮説という名の“直感”は、やはり実験と失敗を繰り返すという経験によって磨かれていくもの。たとえば、『ニッポン手仕事図鑑』を立ち上げるときに立てた僕の仮説も、20代の頃にはきっと立てられなかった。30代の後半までそれこそ必死に実験と失敗を繰り返してきたからこそ、動画メディアについての仮説が立てられて、4年経った今でも一応、メディアとして成長を続けることができているわけです(正直、成功と言えるレベルでは、まだまだありませんが…)。

 

でも、上手く仮説が立てられず、同じ時期にプロジェクトを立ち上げて、結果が出せなかった人たちの多くは、才能(や、運)を言い訳にするわけです。逆に、僕らの比ではないくらいの凄まじい結果を出している人は、「才能? そんなものないよ…。情熱と気合いだけだよ…」と笑う。

 

今日の結論。
鋭い仮説を立てられるようになるまで、情熱を失わずに、実験と失敗を繰り返す。「成功した人」「有能な人」の共通点なのです。


「手紙屋」


読みたいことを、書けばいい。