習慣が変われば、行動が変わり、人生や運命も変わる。
そんなメッセージを、誰でも1度や2度は聞いたことがあると思います。僕も人生の先輩たちから聞かされてきましたが、若い頃は正直、あまりピンと来ませんでした。そりゃ、習慣を変えて、人生を変えたいけど、何を変えたらいいの？ 習慣を変えるって、なに？ と。
そんな感じで腑に落ちる答えが出せていなかったある日のこと、僕は先輩と話をしていたとき、ふと「そうか！『習慣を変える＝何か新しい習慣を取り入れる』ではなく、『習慣を変える＝コツコツ続けることをはじめること』なんだ！」ということに気付きました。
もちろん、古い習慣を捨てて、新しい習慣を取り入れることで、新しい道を切り開いていく人もいる。でも、今の自分が新しく取り入れる習慣なんて、そんな簡単には見つからない。そのときは、今まで毎週1回やっていたことを、毎日に変えてみる。1日5分やっていたことを30分にしてみる。あのイチローも「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところへ行くただひとつの道」という名言を残していますが、“積み重ねるべき小さなこと”の回数や時間を増やすことも、とんでもないところへ行く、そして、人生を変えるただひとつの道であると気付かされたのです。
新しい習慣を取り入れてみることで、人生を変えられることはある。でも、今までやってきた習慣（＝勉強や練習）の回数や時間を増やすことで変えられる人生も、きっとある。僕はそう信じています。
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