自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

大切な人の想いを託すメディアとして、選んでいただいた幸せ

今日、「ニッポン手仕事図鑑」のお問い合わせフォームから、とてもありがたく、個人的にも嬉しいご連絡をいただきました。

 

連絡をくれたのは、その土地の食文化をつくり、その土地で暮らす人々の生活を支えてきた“つくり手”の娘さん。娘さんが「最高の」と、自信を持って形容できる技術を持つおかあさんは、今まで取材の依頼は多々あったものの、謙虚であるため、個人の取材は断っていたそうです。

 

しかし、娘さんは「母の人生が最終章に近づき、本当の歴史が閉じる前に、健康で今日も鉄板の前に立っているうちに母を紹介したい」と。

 

僕が目指す「ニッポン手仕事図鑑」は、伝統工芸だけでなく、どちらかというと、一次産業や町の手仕事にフォーカスし、次世代に文化や技術だけでなく、つくり手の想いを残し、伝えていくメディアであること。だから、その“最終章”を伝えるメディアとして、一番身近で見てきた娘さんからご連絡をいただけたことに、語彙力がなくて恐縮ですが、久々に心が震えました。

 

僕は今、プロジェクトやメディアを立ち上げた人から、相談を受けることがあります。そんな人たちに共通して言えるのは、「結果を出すことに急いでいる」ということ。でも、ひとつ言いたいのは、僕が今のニッポン手仕事図鑑を、4年という年月でなく、たった1年でつくれたとしても、おそらく娘さんは連絡をしてこなかった。時間をかけて“熟成”してきたからこそ、僕らに大切な人の想いを託そうとしてくれたと思うのです。この感覚は正直、なかなか伝わらないと思いますが…。

 

ゴールに到着するのは、できる限り早い方がいいというのは、僕もビジネスでは正しいと思っています。ただ、時間をかけて、丁寧に熟成させていくという魅力もある。そこを忘れてただ急いでも、魅力は深まらない。

 

そんな大切なことを思い出させてくれた、娘さんからのご連絡でした。
さっそく諸々を調整して、このおかあさんに会いに行こうと思います。予感でしかありませんが、僕の人生観を変えてくれる出会いになりそう。こんな仕事ができるのは、本当に幸せです。
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