自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

自分の「こだわり」は時に、誰かにとっての「自分勝手」になる

自分自身が心からこだわって、誰かに提供したもの。
料理人なら、それは提供するお料理で、美容師なら、仕上げた髪型。コピーライターなら文章で、デザイナーなら細部にこだわったビジュアル。創作する人であれば、みんなそれぞれに“こだわり”がある。

 

つい先日、こんな質問をされました。
「ある人が本気でこだわってつくったものに対して、確かにクオリティはよかったんですけど、お客さんから『時間がかかりすぎる』というクレームになって…。こだわりって、なんですかね?」

 

それに対して僕は、「こだわり」と「自分勝手」や「わがまま」は違うとお話をしました。
相手が満足しなかったら、それはもう「こだわり」でなく、自分勝手なわがままだし、相手のニーズもわからないまま自分のこだわりを押し付けようとした時点で、「こだわり」とは呼べないものになっている、と。

 

自分の「こだわり」は時に、誰かにとっての「自分勝手」になる。

 

自分の「こだわり」を、相手の「満足」に変えるためには、相手のニーズを徹底的に把握するためのコミュニケーションをすること。そして、相手のベストと、自分のベストの相違はないか? を考えること。

 

せっかくの自分の「こだわり」を、自分勝手やわがままと解釈されるのは、悲しいもの。どうせなら、自分のこだわりで、満足させたい。そう、だからこそ、相手のニーズとベストを知ることに、こだわらなければならないのです。