「私、こんな人とつながってるんだー」と“人脈自慢”をする人がいると、もう一方では必ず、「そんな関係性は、人脈とは言わない!」という声が上がったりします。「人脈の定義は何か?」論争は、昔も今も、終わることなく続けられています。
人脈とは、何でしょうか?
僕は「人脈」というものを、こんなふうに考えています。
僕は「自分が価値を提供できて、喜んでもらえる相手」を、自分の人脈だと思うようにしています。
— 大牧圭吾|ニッポン手仕事図鑑 (@by_waterman) September 23, 2018
相手がどんなに与えてくれても、自分が何かを与えることができなかったら、それを人脈と呼ぶのは恐れ多く…。
だからまだまだ、僕の人脈は狭いのです。
そう、僕は人脈を、「両者の間に“信頼”がしっかりと構築された関係」だと考えていて、その信頼は「自分が相手に対して、何らかの価値が提供できて、喜んでもらえてはじめて生まれる」と定義しています。
だから、いくら相手が自分のことを知っていて、ちょっと深い話ができる間柄だったとしても、「自分が相手に対して、何らかの価値を提供して、喜んでもらうこと」ができなければ、それを人脈だとはまったく思っていません。
「〇〇さんとつながっているなんて、すごいですね。いい人脈を持っているなぁ」なんて言われても、「ありがとうございますー」と言いながら、心の中で「まだ人脈とは呼べないんだよなぁ」とつぶやきつつ、その関係を“人脈”にするために、今の自分に何が必要かを悶々と考えていたりします。
自分が相手に“本当に価値のあるもの”を与えることができないと、相手も本当に価値のあるものを、自分には与えてくれない。今はアプリを使ったりして人脈を広げるということに夢中になっている社会人も多いそうですが、それは大きな勘違い。
人脈の定義に100%正しい答えはないのですが、こんなふうに考えてみると、自分が人脈だと自信を持って言える関係性が見えてきたりします。もしよろしければ、ちょっと考えてみてください。