自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

本質は何か? を考え抜かないと、ビジネスは単なる「自己満足」になる

突然ですが、問題です。
以下の言葉は、誰の言葉でしょうか?

ゲームとは何か? 本質は「遊び」だ。楽しく遊べるゲームがよいゲームになるはずで「美しいグラフィックス」はゲームの本質ではなく、ゲームの一要素にすぎない。何が本質かを考え抜かないとビジネスが単なる自己満足となり、スピードを落とし、事業が失敗してしまうのだ。


正解は、LINEの元社長で、現C Channel株式会社の社長である森川亮さんです。
LINE時代にゲームを開発する社員たちの主張に対して、「それは間違っている。本質からはずれている」と反論したときに、森川さんが思ったことだそうです。

 

これは映像も同じ。
今、機材やアプリケーションが凄まじいスピードで進化している中で、映像クリエイターたちもまた、とことんこだわることができるようになったことで、現場での機材、編集環境、クオリティの高い音源などに、徹底的にこだわる人が増えてきました。それはもちろん、悪いことではありませんが、本質を見失っている人たちが正直、増えてきたようにも感じています。映像の本質は、観る人の満足。決して、つくり手の自己満足ではないのです。それを忘れては、絶対にいけない。

 

ニッポン手仕事図鑑の映像は、「エンターテインメント」でありますが、「学び」でもあります。楽しく観られて、興味深く学べて、次のアクションにつながる映像であることが本質。そこを間違えて、つくり手の「俺、すごいだろ?」が出すぎてしまっていたら、ニッポン手仕事図鑑は間違いなく、3年も続けることができなかったに違いありません。

 

「動画のファッション雑誌」として、C Channelが世に出たのは、2015年4月。
「動画の手仕事図鑑」として、ニッポン手仕事図鑑が世に出たのは、ほぼ同時期の2015年1月。

 

すでに規模も違いますし、目指すところも違いますが、2020年までの1年半を、勝負の時期と位置づけているのは同じ。いい刺激を受けながら、前に進んでいければと思っています。