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日本人は、世界で一番、自分が働いている企業を信頼してない“らしい”

「日本人は、世界で一番、自分が働いている企業を信頼していない国民である。そんな少々ショッキングな調査結果が、世界最大のPR会社エデルマンの調査でわかった」

 

わたしが今、周囲の人たちにオススメをしている1冊『ファンベース』の中に、こんなことが書かれているページがあります。

 

正直、調査のやり方次第では結果も大きく変わると思うので、この数値だけで何かを語ったり、判断をしたりするのは危険ですし、それだけ自分が働いている企業をシビアに見ている=期待が大きいと、ポジティブに捉えられなくもない(残念ながら、そうではなさそうですが…)。

 

ただ、ひとつはっきりと言えるのは、自分が働いている会社を信頼していない社員が“リアルに”多い会社は、間違いなく衰退していくということ。これは地方の町も同じで、衰退していく地域の多くは、地元の人たちがそもそも自分たちの町を信頼していないし、未来に期待もしていない。悲しいけど、これが現実です。

 

ファンベースには、「自分の企業を信頼してない社員がたくさん働いている企業を、社外の誰が信頼するだろう」とあります。町の人たちが自分たちの町を信頼しないで、誰が移住したいと思うのか、誰が観光に来たいと思うのか…そういうことです。

 

外部の人との信頼関係の構築、ファンづくりとは、外部の人たちに向けて行うものだと考える人は多いのですが、社内に自社の(自分たちの町の)ファンがいなければ、外部にファンは増えない。つまり、社内のファンを増やすことが、外部のファンを増やすことなのです。

 

これはとても重要なことで、たとえばニッポン手仕事図鑑のファンを増やそうとするなら、社内にファンを増やさなければならない。社内のメンバーたちの「ファン度」が下がってきたときは、外部のファンも減っていくことでしょう。これは本当、忘れてはならない大切なことだと思っています。難しいのですが…。

 

では、最後にひとつ。
自分のファンを増やす方法、知っていますか? そう、もうおわかりですね。自分を信頼することなのです。自分の未来を、自分が誰よりも期待することなのです。


ファンベース