自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

会社員だって、好きな仕事ができるのだ!

今日の記事のタイトルは、友だちの粕尾将一さんの「なわとび一本で何でもできるのだ」をパクらせていただきました。すみません…。

 

さて、さっそく本題です。
「ニッポン手仕事図鑑」という動画メディアを立ち上げ、地方へ行く仕事を増やし、秋田県鹿角市にサテライトオフィスをつくったりする。そして、学校の先生をやってみたり、今後は本を出版もしたりもするので、とにかく自由気ままにやっているように見えるらしく、よく勘違いをされるのですが、私は起業家でもなく、経営者(取締役)でもなく、フリーランスでもなく、ただの普通の会社員です。役職すら正式についてもいないので、言ってしまえば、平社員なのです…。

 

平社員がなぜ、こんなにも自由にやれるのか?
それは、自分で言うのもどうかと思いつつ、あえて書かせていただくと、経営者を納得させるだけの「努力」と「覚悟」があるからです。めちゃくちゃ儲かっている会社でもないので、好きなことだけをやっていればいい! なんて言える余裕はありません。むしろ、体力がそこまである会社ではないので、売上げ的に厳しい状況が数ヶ月でも続いたりすると、一気に傾く可能性だってあるわけです。

 

そんな中で自由にやらせてもらえるのは、やりたい仕事をやるための、そして自分の食い扶持を稼ぐための「努力」と「覚悟」を経営者に見せているので、経営者は胸にさまざまな不安を抱えながらも、あのサントリー創業者の鳥井信治郎さんのような心で、「やってみなはれ!」と言える(言わせている)わけです。そう、会社員でも自由に、好きな仕事をさせていただくために、相当な努力と覚悟を持って、日々過ごしているのです。それを見せたりはしませんが…。

 

はじめて就職した会社でのことを思い出しました。
同期のふたつ年上の彼と私は、社内外の同世代の人に「若いのに、恵まれているね。仕事もできるし、羨ましい…」と、たまに言われたりしていました。確かにチャンスに恵まれていたし、社会人になりたての年齢の割には、先輩の厳しい指導もあって、他の人よりも少し仕事はできたかもしれません。

 

でも、そう言われるたびに、同期の彼はこう言っていました。
「全然恵まれてねぇよ! 才能もねぇし。俺たちは大学にも行ってねぇし。ただ、お前らが遊んだり、呑んだり、寝たりしている間に、努力してるだけなんだよっ!」と。そう、学歴も才能もなかった私たちは、努力するしかなかったのです。

 

会社員なのに、好きな仕事をしている人。
会社員なのに、自由にやっているように見える人。

 

そう見える人のほとんどは、ただ恵まれているだけじゃないはず。きっと、見えないところで、一寸先は闇という不安を抱えつつ、覚悟を決め、努力をしているだけに違いないのです。