自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

高性能な“武器”を手にすると、時に人は「退化」する

たとえば、ひとりの勇者がいたとします。
武器がこん棒しかないときは、武器に頼ることができないので、筋トレもしっかりとやって、戦い方にも頭を使っていた。しかし、とても強力な剣を手にしたとたん、その武器の力で十分に戦えるようになったので、基礎的なトレーニングや思考がおろそかになってしまう…。

 

ドラクエが現実の世界の出来事だとしたら、こんなことがあったかもしれません。

 

くだらないたとえ話はさておき。
ビジネスの世界にも、「武器」を手にしてしまうことで、何かを失ったり、「退化」をしてしまうことは少なくありません。

 

私の周囲での例を挙げると、映像のカメラマン。
ここ最近、新しいカメラやレンズ、撮影機器という武器だけでなく、色や音の演出テクニックという武器を手に入れたのですが、“武器”に頼りすぎてしまって、一時基礎的な能力(=撮影技術や編集の丁寧さ)が落ちてしまったときがありました。もちろん、そのまま退化されては困るので、しっかりと指摘し、みっちりと鍛え直してもらうわけですが…。

 

そう、武器を手にすると、武器に頼りすぎてしまい、退化してしまうことがある。
あなたが最近、「これだよ、これ!」という武器(=仕事道具やテクニック)を手に入れたのなら、そのリスクをしっかりと認識しておかないと、武器を奪われたとき、あるいはその武器に価値がなくなってしまったとき、痛い目を見ることになります。


「言葉にできる」は武器になる。