自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

フォトジャーナリスト 安田菜津紀さんの「伝える力」

今日は慶應MCCが主催をする「夕学五十講」の講演を聞きました。講演のタイトルは「紛争の爪痕と向き合う カンボジア、イラク、シリア」。

 

講師はフォトジャーナリストの安田菜津紀さん。それはもう圧巻というか、とにかく圧倒された90分でした。シリアやカンボジアの本当の意味での“リアル”を聞かされ、(一応、仕事中にもかかわらず)涙を流し、息苦しさを覚えつつも、希望を感じることができた貴重な時間でした。安田さんご自身、フォトジャーナリストという仕事を「絶滅危惧種」だとおっしゃっていましたが、これは本当、なくてはならない仕事だな、と。

 

講演の内容は書くことができませんが、今日の講演を聞いて何よりも強く、本当に強く実感したのは、「自分で見てきたものを、自分の言葉で語ること」の大切さ。私も一応、“伝えること”を仕事にしていますが、伝えるというのは、こういうことなんだなと心から思い知らされました。今日のお話は間違いなく、ニッポン手仕事図鑑の、そして私自身の今後に大きな影響を与えてくれるものになりました(仕事をしているから宣伝をするわけではないのですが、「クロシング」というオンライン視聴できるサービスで講演の映像が公開される可能性があるので、興味がある方はぜひ観てほしいです)。

 

では最後に、心に残った言葉をふたつだけ紹介をして終わります。

 

「シャッターを切ればいいのではなく、シャッターを切る前の時間をどう過ごすか。シャッターを切る前に、人の心に耳を傾けることが大切」

 

「日本人は外国人と並んだとき、『何が違うのか?』を探そうとする。でも、シリアの人々は、『何が同じなんだろう?』を探し、『私とあなたは、ここが同じだね!』と言ってくれる」

 

まだまだ未熟な自分を、痛感した1日でした。


写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-