自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

地方にいると、夢は叶えられないのか?

いわゆる「地方」と呼ばれる地域で暮らす若者たちは、地元に雇ってくれる企業がたくさんあるにもかかわらず、「やりたい! と心から思える仕事がない」と、地元から出ていってしまいます。やりたい仕事があるならまだしも、ただ漠然と、今はやりたい仕事や夢はないけど、東京に行けば“何か”が見つかるかもしれない! という理由で、地元を離れる若者も少なくありません。

 

地方にいると、やりたい仕事はできないのか?
地方にいると、夢が見つからないのか?

 

移住促進などのお仕事で、全国のいろいろな地域に行かせていただきますが、私個人の考えを書かせていただくと、残念ながら“普通に暮らしているだけ”では、地方よりも首都圏のほうが、いろいろな意味で有利です。なぜなら…。

 

やりたい仕事に就ける実力を身につける。
やりたい仕事を自分でつくる。
心からやりたいと思える仕事を見つける。
夢を見つける。

 

そのために不可欠なのは、いろいろな人のさまざまな価値観、考えに触れることだと考えていて、人口の少ない地域にいると、その絶対数がどうしても少なくなるからです。そう、自分が成長できるチャンス、自分を高めてくれる人との出会い、巡ってくるチャンスは当然、首都圏よりも地方のほうが少ない…。

 

でも。
首都圏ではなく、地方だからこそ(もっと言うと、田舎だからこそ)磨かれる感性、人間性はあります。これは間違いない。だから、地方で暮らしながら、首都圏でもどこでも、さまざまな人と出会い、多くの価値観や考え方に触れる機会をつくっていくことができれば、夢が叶う確率はむしろ、地方のほうが高くなるのではないかと、ここ最近は思うようになりました。

 

地方にいると、夢を叶えられないのか?
ただ暮らしているだけでは、夢も見つからなければ、夢も叶いません。しかし、いろいろな人の価値観、考えに触れる機会を意欲的に、積極的に増やしていけば、むしろ首都圏で暮らすよりも、可能性は広がると思うのです。言うは易し、機会を増やすことは容易ではありませんが、諦めたらそれで終わりです。行政や学校、地元企業を巻き込んでいけば、やりようはある。だから今後はもっと、その可能性を追求していきたいな、と個人的には考えています。

 

結論。
どこで暮らすかではなく、大切なのはその土地でどう動くか、どう生きるか、です。その土地で暮らすメリットとデメリットをしっかりと把握できれば、どんな土地で暮らしていても、可能性は開けてくるはずです。