自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

信頼している人の言葉でも、無条件に信じてはいけない

個人的には嬉しい話ではあるのですが、私の意見やアドバイスを信頼して、素直に受け止めてくれている人がいます。ただ、少し気になってしまうのは、“無条件に”信頼してしまう人がいるということ。それは本当、危険なことです。

 

なぜ、危険なのか?
私は自分の発言に責任は持っていますが、言うまでもなくすべてが正しいわけはなく、その人にとって必ずしもベストなわけでもないからです。でもそれ以上に危険だと思うのは、無条件で信頼するというのは、思考停止状態であり、自分の考えがない状態だからです。それが当たり前になってしまうと、思考停止状態が続き、自分で考えることができなくなります。つまり、誰かに指示されないと動けなくなってしまうわけです。

 

意見やアドバイス、指導や説教も含めて、人の言葉を信頼するのは、悪いことではありません。むしろ、信頼している人の言葉には、素直に耳を傾けたほうがいいといいと思います。

 

でも、もう1度言いますが、その人をどんなに信頼していても、その言葉を無条件には信じないこと。

 

憧れているあの人の言葉、大手メディア、発信力のある著名人のブログ…気を緩めると、無条件にその言葉を信じてしまうのは、その方が“楽”だからだったりもします。私も尊敬する経営者や先輩、または松浦弥太郎さんや小山薫堂さんなどの言葉は、無条件に信頼してしまいますが、それでも一旦立ち止まって、自分で考えてみるようにしています。

 

念のために書いておきますが、決して「信じるな」と言いたいわけではありません。「それは本当に、今の自分に必要な意見か?」「今、参考にすべきか?」などと、一旦立ち止まって考える癖をつけること。そうすることで、深く考えられるようになりますし、冷静に物事を判断できるようにもなる。そして、ブレない自分の軸、考えを持つこともできるようになります。

 

仕事の質を上げていくためにも、誰かに信頼してもらえるようになるためにも、絶対に忘れてはいけないことです。信頼してくれるのは、嬉しいんですよ…。