自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

企業にスーパースターはいる? いらない?

企業の採用活動が本格化する時期なので、会社説明会などで使用する映像の仕事が増えています。企業は人材不足を解消するために自社の魅力を全力で伝えようとしていて、学生は自分の人生の大切な時期を預けていい企業かどうかを見極める。とても重要な役割を担っている仕事なので、なかなかプレッシャーも大きく…。

 

その期待に応える映像をつくるためには、まず企業の話を深く聞くことからはじまるのですが、今週はひとつ、「これは面白いなぁ」と印象に残る出来事がありました。何かというと、まったく同じ日、あるキーワードに対して、真逆のことを言っている企業と出会ったのです。

 

ある企業は、会社を成長させるためには、スーパースターを雇えば(育てれば)いいと語り、ある企業はスーパースターはいらない。仕組みとルールで全員の生産性を底上げしていくと語りました。

 

企業にスーパースターは必要か? 必要でないか?

 

でも実は、詳しく話を聞いてみると、最後には同じことを言っていたのです。
どういうことかというと、大切なのは、経営者が任せられる仕組みをつくること。任せることができれば、経営者はもっと重要なことに着手できて、未来に向けて動き出せるということです。その任せる相手が、たったひとりの、あるいは少数のスーパースターか? 個々の能力に依存しない生産性が上がる仕組みをつくって、全員に任せていくか? その考え方の違いというわけです。

 

これはどちらが正しいというのはなく、どちらも正しく、どちらを選ぶかだと思います。経営者の理念はもちろん、企業が置かれている状況、戦っている業界、市場などによって変わるので、この選択はかなり難易度が高いと思いますが…。

 

このエピソードを聞いて自分に言い聞かせたのは、誰に任せるか、誰と一緒に仕事をするか…ではなく、目の前にある仕事に夢中になりすぎて、着手しなければならない重要なことの動きを止めたり、未来への種まきを忘れてはいけないということ。

 

このブログでも何度か書きましたが、今の仕事を全力でこなし、評価されることが何よりも未来への営業活動になる、というのは間違いないと思っていますが、自分の仕事や未来をつくっていくために重要なアクションも、止めてはならないな、と。
企業の採用活動に関わる仕事は、とても勉強になります。