自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

長く愛され続けている人から学ぶ

昨日の夜から新潟県の燕三条へ入り、今日は早朝から磨き職人さんの取材をさせていただきました。某大手企業の秋のキャンペーン映像の撮影です。ちなみに今は新幹線で岡山へ向かっている途中です。児島のジーンズ職人さんの撮影のために。かなりのハードスケジュールです…。
いきなり余談で恐縮ですが、燕三条から新幹線で一旦東京へ戻り、すぐに新幹線を乗り換えて、岡山へと向かう約6時間の新幹線の旅。ここにも東京一極集中の課題を感じました。

 

さて、本題です。
磨き職人として、長きにわたって活躍してきた方に話を聞いて思ったのは、「自分の価値観を変えないこと」の大切さ。時代に合わせて変化してきたことは当然ありますが、「どんな仕事も断らず、そこから必ず何かを学ぶ」「他の誰かにできる仕事はやらない」「価格競争は絶対にしない」という軸をブラさず、ずっとやってきたそうです。そして少しずつ、辛抱強く、磨き職人の価値を高めてきました。

 

このポリシーを口にする人はいても、長い年月貫き通せる人はなかなかいません。新しい技術が出てきたり、不景気になったりすれば、そのポリシーは誰でも揺らぐものですから。でも、燕三条の職人さんは、ブレなかった。だからこそ今もなお、多くの人に高く評価をされる仕事ができて、愛され続けているのです。

 

人は、人からいろいろなことを学びます。
今が旬の、時代の最先端をいく人から学べることもたくさんありますが、多くの人から長く愛され続けて、地道に活動を続けている人から学べることはもっと多いと思います。本気になって探せば、そんな人と会える機会は数多くある。自分をもっと成長させたい人は、長く愛され続けている人に会いに行きましょう。

 

「磨きで商品の価値と、味が変わるんだ。だから、この仕事に誇りを持っている」
最後にそういって、懐っこい笑顔を見せてくれた職人さん。ウイスキーやビールがお好きな方、ぜひ1度、燕三条の職人が磨いたタンブラーで飲んでみてください。その味のまろやかさやビールの泡のおいしさに、きっと感動するはずです。