自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

人材不足の時代を生き残る

人材不足に悩む中小企業、地方の企業は少なくありません。いろいろな会社のお仕事をさせていただいていると、その課題の大きさを日々痛感させられます。

 

では、人材を採用するためにはどのようにすればいいのか?
多くの企業の担当者はどんな求人サイトがいいのか、転職フェアには参加すべきか、会社説明会をいつやるのかなど、「接触すること」ばかりに目を向けます。それを決めてしまえば、あとは理念や業績、そこで働いている人たちの人柄や職場の雰囲気を伝えれば、何とかひとりふたりは採用できるだろうと…。でも、それはあまりにも甘い。

 

仕事がなかなか見つからない時代であれば、そのやり方でも入社したいという人はたくさんいました。でも今は、売り手市場の人手不足の時代。これから人手不足倒産も増えてくると言われている時代です。働く人たちは、貪欲です。報酬だけでなく、生きがいや充実感も得たい。そう、大学生や転職希望者は、「共感」できる会社で働きたいのです。大学生インターンと話をしていても、それを強く感じました。

 

だから、会社を「説明」するのではなく、会社に「共感」してもらえないと、人材は集まってこない。入社もしてもらえません。
自分たちの話で恐縮ですが、今年のはじめは映像クリエイター(カメラマン、編集)が見つからず、どうやって仕事を回していこうかと頭を悩ませていました。誰かに合うたびに、「映像の仕事を探している人がいたら紹介してください」と言っていたほどです。でも今は、その心配がなくなりました。『ニッポン手仕事図鑑』に共感してくれて、映像クリエイターが集まってくるようになったからです。

 

人材不足に悩んでいる企業は、求人サイトがどうだとか、理念やビジョンを伝えれば何とかなると思わないことです。大切なのは、自分たちに心から「共感」してもらえるためにはどうすればいいかを、本気で考えること。そして、共感してもらえる想いや活動を、しっかりと発信していくこと。届かなければ意味がありませんから。

 

「共感を共有する」。人材不足の時代を生き残るためには、それが大切だと思います。そんなことを「自社(共感)メディアをつくろう」というテーマで、と相談をされているセミナーに向けて考えていました。