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「引退も考えた」ゴルファーへの、片山晋呉プロの助言に学ぶ

女子プロゴルフの国内ツアー「Tポイントレディス」で5年ぶりの優勝を果たした飯島茜プロ。自身が調子を崩したり、若手の台頭もあったりとなかなか優勝ができず、一時は「引退も考えた」ほどの選手が、なぜ今復活できたのか?

 

ゴルフダイジェスト・オンラインの記事を読んで、「これは大切だよな」と思った、3つのポイントを書きたいと思います。

 

ひとつは、基本に立ち返ったこと。
今年1月の合宿ではほとんどラウンドをせず、自ら「死ぬほどボールを打った」と言い切れるほど、打球練習に時間を費やしたそうです。しかも、握ったクラブのほとんどがPWを含めたウェッジと7番アイアン。ゴルフ初心者がまず最初に手にする基本のクラブを握り、ただひたすら打ち込んだそうです。

 

うまくいかないときは、強みを伸ばそうとしたり、弱みを克服したり、ライバルとどうやって差をつけようかと試行錯誤してしまうものですが、それらを忘れて、とにかく基本に立ち返る。それをひたすら繰り返す。これはできそうで、なかなかできないことですが、やっぱりすごく効果的なことだと思います。

 

もうひとつは、3年前から教えを乞うようになった片山晋呉プロの助言。
もともとは細部にまでこだわる研究肌タイプだった飯島プロが、片山プロの影響で“感覚”に目を向けて練習を重ねるようになったそうです。頭で考えすぎて「わけがわからなくなる」のは、スポーツでもアートでもビジネスでもよくあること。感覚を大切にするように指導したのは、考えすぎてしまうタイプには効果的だったと思います。

 

そして最後はシーズン前に「技術は大丈夫。あとは頭。今までしていないことをしろ」と、読書や料理など、ゴルフ場外での生活の重要性をアドバイスしたこと。これで飯島プロは大きく変わったそうです。このアドバイスもきっと、研究肌タイプの飯島プロにはとても大きかったはず。

 

つまり、すべてのベースになる基本に立ち返らせ、頭で考えすぎて悩む前に行動することに目を向けさせて、気持ちをリフレッシュする時間の重要性を伝える。

 

地道に基本を積み上げることと、頭で考え過ぎないことと、リフレッシュする時間と。5年ぶりの優勝はそう考えると、必然だったのかもしれません。師匠という存在はやっぱり大きいですね。