自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

山田洋次監督の言葉が「ガツンと来た」ときの話

雑誌だったか、書籍だったか、テレビだったか、あるいは人づてに聞いたか…。完全に忘れてしまったのですが、あるとき山田洋次監督の言葉を聞いて、大きな感銘を受けました。

 

山田洋次監督はあるインタビューで、「僕はこういう映画をつくってきた」とはまったく語らず、「これから僕はこういう映画をつくりたい」と、ただ繰り返したそうです。80歳を超えてからの、つい最近の話です。

 

これは本当にスゴいことだと思います。
「男はつらいよ」や「学校」、「幸福の黄色いハンカチ」「たそがれ清兵衛」など、日本の文化や歴史をつくってきたと言っても過言ではない人物。それでも一切過去を語らず、未来に向けて何ができるかを熱く語り続ける…。

 

年齢や経験を重ねると、「自分がどう生きてきたか」「何を残してきたか」と、誰かに語りたくなってしまうもの。それでも過去を振り返らずに、未来を見つめて「これから何ができるか」を自問自答して生きる。なかなかできることではありませんし、でもそれができる人だからこそ、ひとつの時代をつくることができたのかもしれません。

 

考えてみれば、「これから何ができるか」を熱く語れる人に、人は魅力を感じるものですし、ついていきたくもなります。ただただ素直にかっこいいですし、可能性も感じますから。しかも、過去の話を聞かせてほしいとお願いをしてみたら、話してくれるかはさておき、誰かの人生を変えてしまうくらいの経験談を聞かせてあげられる。かっこよすぎます。

 

そういう生き方ができるように、心からなりたいと思った話でした。