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「クライアントと意思疎通ができない」「チームの意見がまとまらない」は、なぜなくならない?

「クライアントと意思疎通ができない…」
「チームの意見がまとまらない…」
これは誰もが経験していることです。

 

その要因はさまざまではあると思いますが、個人的に(あえて強気に表現すると…)8割くらいは、次のことで解決すると思っています。

 

それは、「曖昧な言葉」をなくす。

 

例えば、クライアントの担当者に対して「温もりのある商品」「インパクトのある表現」というワードを使ったり、チームのメンバーに対して「モチベーションを上げる」「無駄をなくす」というワードを使ったとします。

 

普通に使っている表現だとは思いますが、「温もりのある」とは何でしょうか? あるいは「インパクトのある」とは、何を持ってインパクトがあると言えるのでしょうか?
「モチベーションを上げる」についても、どうなったらモチベーションが上がったことになるかが曖昧だったり、「無駄をなくす」も、無駄がなくなったとする定義が中途半端なまま話が進んだりします…。

 

つまり、曖昧で、定義が不明確な言葉がひとり歩きする。でも、ひとりひとりの解釈が違うので、意思疎通ができなかったり、チームの意見がまとまらなかったりします。

 

オリエンテーションや打ち合わせ、社内のミーティングで交わされる言葉にじっくりと耳を傾けてみると、「定義が曖昧な言葉」や「解釈がズレやすい言葉」が飛び交っています。その言葉をバシッと捕まえて、具体的に定義付けてあげる。「今回のプロジェクトにおける“温もり”とは、木や土などの天然の素材を使用して、職人が手作業でつくったものとする」と定義すると、解釈のブレもかなり軽減されます。

 

曖昧な言葉を使うことは、深く考える面倒もなく、コミュニケーションが取れた気にもなるので、すごく楽です。でも、あとになって、痛い目を見ることも多い…。言葉の具体的な意味、解釈を共有することで、意思疎通もコミュニケーションもきっとうまくいく。
だからこそ、曖昧な言葉をなくす。これが大切です。