仕事柄、中小企業の経営者の方とよく会います。
まさに十人十色で、
経歴も人に対する考え方も仕事のとり方も、
ひとりひとり当然のことながら違います。
すべてが違うはずなのに、
経営があまりうまくいっていない経営者には、
あるひとつの共通点があることに気づきました。
それは、とにかく「量」を追求するということ。
「質」よりも重視していると言っても大げさではないくらいに。
この理由は正直よくわかりません。
誰かに教えてほしいのです。
わからない中で、ひとつの仮説を立てるなら「安心」するのでしょうか。
とにかく量をこなしていれば、何とかなるかもしれない。
焦るあまり、そう思えるのかもしれません。
ただ、悲しいのはそれを求めることに夢中になってしまい、
結果的に内部、外部を問わず、人の「やる気」を削いでいること。
そして、経営者という立場にいるため、
誰もそれに対して物を申せず、ただ無言で去っていくだけ…。
経営者の心の「平穏」は大切です。
どなたかが著書の中で、それにコストをかけるべきだと書いていました。
ただ、心の平穏を保つために、犠牲になっているものもあるかもしれない。
常にそれを意識するのは重要だと思いました。
それは経営者だけでなく、上司、先輩という立場でも、
同じことが言えるのではないでしょうか。
「その心の安らぎ、誰かを犠牲にして得たものではありませんか?」