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「田舎の学問より京の昼寝」は、今の時代にも言えることか?


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「田舎の学問より京の昼寝」ということわざがあります。
田舎で学問を一生懸命勉強するよりも、都会である京都で昼寝をしながら、のんびりと過ごすほうが“多くの学びを得られて、知識も豊富になる”という意味です。

 

さて、このことわざは、今の時代にも当てはまることなのか?
わたしの答えは、残念ながら「Yes」です。

 

いくつかの地方を巡っていると、まさにこのことわざの意味を痛感している若者が多いと実感します。だからこそ当然、みんな東京へ行きたくなる。インターネットの発展により、地方と都会の情報格差は縮まったと一時期は言われていましたが、わたしはまったくそんなことはないと考えています。同じ情報を知るスピードは追いついても、その情報に「実感(=体温やリアリティ)」がない。

 

「実感(=体温やリアリティ)」とは、こういうことです。

 

facebookが普及し始めたとき、ある地方の若者が言いました。
都会にはfacebookをやっている大人たちがたくさんいて、いろいろな使い方や楽しみ方を教えてくれるだろうけど、ここにはそんな大人がいない。だから、実際にどうやって使ったらいいかが、調べて“わかっているようで”、みんなわかっていない…と。

 

「調べて“わかっているようで”、みんなわかっていない…」

 

これはあらゆる情報において言えることで、情報を得るスピードは変わらなくなったけど、逆にその情報に“小さな小さな、本当に小さな”実感値の差(=これが、大きすぎる情報格差)があることを、まざまざと見せつけられるようになった。だから、東京に出たほうがいい! 出るべきだ! という若者が増えているのです。

 

では、地方はどうすることもできないのか?
もちろん、そんなことはありません。

 

地方は「人口の規模は小さくても、情報感度の高い人が集まる地域」になるしかないと、個人的には思っています。そう、“自然と情報が集まってくる人=情報発信力がある人”を集める。それができなければ、衰退の一途を辿るだけだと思っています。

 

今、これから人口がどんどん減っていく日本の「地方と呼ばれる地域」に必要なのは、100人の一般人を移住させることでなく、情報感度の高い人を、1人、また1人と地道に増やしていくこと。

 

地方はこれから、健全に人口を減らしていく(=少しずつ減らしながら、新しい町の形をつくっていく)ことが求められます。そんな中で情報が集まってくる人が増えれば、新しいアイデアも生まれてきますし、その土地で学び、成長できる若者も出てくる。

 

事実、「田舎の学問より…」と言われないような地域も出てきています。やり方を間違えなければ、地方にはまだまだ可能性がある。そう思っています。


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