自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

衰退していく地方に足りないものは、間違いなく「遊び場」です

衰退していく地方に足りないもの。私は「遊び場」だと考えています。
はじめて地方自治体のお仕事をさせていただいた北海道北見市へ行ったとき、地元の学生や社会人とお話をして、それを痛感しました。それから4年間でさまざまな地域へ行かせていただきましたが、その思いは強くなるばかりです。

 

遊び場、つまり遊ぶ場所がないと当然、人と関わる機会が少なくなります。人と関わる機会が少ないと、言うまでもなくコミュニケーション能力は磨かれません。
都心に出て仕事をするにしても、地元に残って仕事をするにしても、コミュニケーション能力はとても大事。その能力のベースは、遊びでつくられます。地方ほど「私たちの町は、情報発信が下手で…」という声をよく聞きますが、SNSや動画などでの情報発信のスキルや知識よりも、他者とのコミュニケーション“慣れ”していないことのほうが、大きな原因ではないかと最近は感じています。

 

遊び場がないと、他にもいろいろな問題が起こります。
恋愛するきっかけが生まれないから、若者がいても既婚者が増えず、町に子どもたちが増えない…。
ほかにも、なぜか地方はパチンコ屋が多かったりするので、パチンコにハマる人が増えて、借金を抱えてしまう…という話も、正直少なくありません。ちなみに私も20代の頃、パチンコやパチスロをやっていたので、それを否定するつもりはありません。ただ、他に遊びの選択肢があったから、依存はしませんでした。でも、他に遊びの選択肢がなかったら、危なかったかもしれません…。

 

若者が地元で起業するにも、地元の企業に就職して業績を上げていくにも、コミュニケーション能力は不可欠です。
町に子どもを増やすにも、若者が恋をして、結婚しなければなりません。人付き合いが億劫な若者が増えるほどに、地域は衰退してしまうのは当然のことです。

 

地元企業を活性化する。
町に子どもを増やす。

 

地方はたくさんのお金をかけて、立派な箱物をつくったり、さまざまな補助金を出したりしています。それも大切なことですが、「遊び場」をつくることは、もっと大切なことだと、個人的には思っていたりします。いかがでしょうか?