自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

鹿角という地方に、サテライトオフィスをつくった理由

「鹿角は情報発信力がなくて…」
「鹿角の人は、自分たちの町の魅力に気づけなくて…」
「鹿角の企業は、インターネットを上手に使えなくて…」
「鹿角には、若者が憧れる仕事が少なくて…」

 

鹿角に訪れるたびに、そんな声が耳に入ってきました。
私はこれまで、さまざまな「地方」と呼ばれる地域のお仕事をさせていただきましたが、そんな声が聞こえてくるのは、鹿角だけではありません。地域をよりよい形(移住者をただ増やしたり、現状維持することが、必ずしもベストではありません!)で支え、残していくためには、何が必要か? を本気で考えたとき、「近いところからの視点と、遠いところからの視点」「さまざまな角度から眺めていく視点」で地域を見ていくことが、何よりも大事だということに気づいたのです。

 

そう、町の人たちだけの視点でもダメ。よそ者の視点だけでもダメ。

 

地域を魅力を発信し、町を活性化していくために。
経済を回していくだけの人口を維持するために。
地元の企業の情報発信を強化していくために。

 

いくら映像やWEBでの情報発信のノウハウがあっても、よそ者の自分たちの力だけでは、どうにもなりません。これは事実。しかし、町の人たちが頑張るだけでも、限界がある。これもまた、事実。

 

2014年にはじめて鹿角に来てから、鹿角という町が大好きになり、鹿角を応援したいという気持ちが強くなりました。「私=鹿角」という覚え方をされるくらいに。
だから、同じ視点で働ける人を地元で雇用し、ノウハウを共有しながら、「近いところからの視点と、遠いところからの視点」「さまざまな角度から眺めていく視点」で鹿角という町を見ながら、町の魅力を発信し、課題を解決していく。そう、東京にいる自分たちと地元で働く新しい仲間で、どこまで地域に貢献できるかに挑戦して、小さな成功事例をつくってみたかったのです。

 

「私たちの地域も、よその会社と組んでみてさ」
そんな声が他の地方で上がるような成果を、これから少しずつ出していきたいと考えています。