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ナルシスト企業って、いい意味? 悪い意味?

先日、『ナルシスト企業ランキング(出典:リンクモンスター株式会社)』というランキングが発表されました。
ナルシスト企業の定義は、自社の事業内容や商品・サービス、社風、業界内ポジション、雇用条件、待遇などに対して、多大な自信や愛情を有している社員が多い企業…だそうです。自分の会社に愛情を感じられるのですから、それは素敵なことです。

 

で、そのランキング結果については、個人的には少し首をかしげるところもあるのですが、それはさておき興味深かったのは、ナルシスト企業に対するイメージについてで、事業内容や業界内のポジション、雇用条件から生じる『偉そう』『傲慢』『勘違いしている』といったマイナスイメージが強い企業と、商品の品質や先進性、社風や待遇などから生じる『会社愛、商品愛が強い』といったプラスイメージに分かれるという考察です。ランキングの上位の企業で言うと、電通や国家公務員、東京電力がマイナスイメージが強いのに対して、Apple、トヨタ自動車、スターバックス、オリエンタルランドはプラスイメージが強いそうです。

 

私はナルシスト企業は、魅力という意味も含まれた「実力」がある企業だと思っています。実力のない企業に、社員は愛情は感じません。ただその実力も、“世の中から感謝され、共感され、ファンになってもらえる存在”になれなければ、ちゃんとした形で発揮できないこともある、ということです。

 

そう、ナルシストであるだけではダメ。感謝される存在にならなければ、実力を認めてくれる人が周囲からいなくなってしまうだけでなく、結果的に衰退していくことだってあるのです…。これは企業だけでなく、個人も同じ。

 

実力をつけることばかりに目を向けるのではなく、世の中から感謝される存在であるかも大切。そんな当たり前のことを、改めて考えさせてくれたランキングでした。