自分の仕事は、自分でつくる

多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

弱気な値付けが、身を滅ぼす

職人さんの取材をさせていただくと、ごくたまに「えっ、どうして、この値段?(安すぎるでしょ…)」と驚くことがあります。理由を聞いてみると、「これ以上高くすると売れない可能性があるので、それだと困るから…」という弱気さがちらちらと見え隠れします。

 

これは職人さんだけでなく、私の周囲にいるさまざまな業種のフリーランスや、中小企業にも同じことが言えます。
高くなると売れなくなる、という怖さに負けて、弱気な値付けをする。でも結果的に、それが価値を下げたり、結果的に質を落として、自分の首を締めることになったりすることもある…。

 

確かに「値付け」は簡単ではありません。仕事をしている誰もが、きっと日々実感していること。自分たちの商品やサービス価値が「なぜこの価格か?」について、相手を納得させていくのは、本当に難しい。

 

でも、無理をした値付けで苦しい思いをするなら、適正な(労働で、適正な収入が得られる)価格を設定したうえで、仕事に対する姿勢や提供する商品に込めた想い、工程を見せていく。個人的には、ここが何よりも大事だと思っています。そこに妥協せず、こだわらなければ、未来はたぶん、ない。

 

突然ですが、「ふくさ」の話。
いい大人なので、それなりのふくさを持ちたいとずっと思っていたのですが、これだ! というものになかなか出会えず…。で、昨日、運命のふくさと出会いました。

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昨日出会ったふくさは、西ノ内紙という伝統的な和紙でつくられたふくさ。

 

原料となるコウゾを1から手間をかけて育てて、皮を剥ぎ、煮て、ゴミや不要な繊維をひとつひとつ丁寧に取って、干して、紙を漉いて(繊維をしっかり絡めるので、強度や水への耐性も出ますが、手間がかかる)、ようやくできた和紙をこの形に仕上げていく。そのふくさには、手にしたときに幸せになる色合い、触り心地があります。

 

これ、650円です。


「1500円なら、即買だけどな。でも、さすがにそれはないよなぁ…」と思いつつ手に取ったら、650円。つまり、こういうことです。このギャップ。

 

職人さんは「価値の伝え方が難しいし、わからない…」とおっしゃっていました。確かに簡単なことではありません。だからこそ、ニッポン手仕事図鑑はもっともっと、このギャップを埋めていくお手伝いをしていきたい。映像やリアルに職人さんと出会える場をつくって。昨日、心からそんなことを思いました。

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