自分の仕事は、自分でつくる

多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

時代が求める編集者って、何だろう?


これからのWEBマーケティングには、“編集者の視点”が今まで以上に重要になると言われています。
確かに企業が自社サイトやオウンドメディアを運用するにしても、個人がブログやSNSで発信するにしても、「編集」という作業は欠かせません。

 

で、編集者って結局のところ、何をする人でしょうか?

 

私も編集者と呼ばれる方々と何度も仕事をしたことがありますが、簡単に書くと、企画を考えて、お金がどれだけかかるかを計算し、クリエイターに依頼した(あるいは自分で作成した)文章や写真を確認して、魅力的なコンテンツに仕上げていく人。さらに言うと、多くの人にコンテンツを見てもらうためにはどうすればいいかを考えることも、個人的には編集者の仕事だと思っています。つまり、魅力的なコンテンツをつくり上げて、世の中に届けていく人です。
そう、そんな人だからこそ、これからの時代のWEBマーケティングに必要な存在であり、スキルであると言われているわけです。

 

でも、違った解釈をしている人も多いようです…。

 

私の考える編集者像が正しいと言い切るつもりはありませんが、周囲の人に話を聞いていると、編集者の仕事がただの「チェック要員」として認識されていることが多いことに気付きました。

 

たとえば、ライターが書いた文章を、正しい日本語に修正するとか。他には事実関係が間違っていないかをチェックしたり、制作の進行が遅れていないかをチェックしたり…。まさに集めて、キレイな形にまとめる(編集する)仕事だと。
もちろん、正しい情報、誰かを不快にさせない情報を発信していくことは、編集者の大切な仕事です。仕事をトラブルなく、きっちり終わらせることも。でも、それはあくまでも一部。やっぱり編集者に求められるのは、「心に響くコンテンツを世に送り出せるかどうか」だと思うのです。

 

否定的な意見をいただくのを承知で書くと、正しい日本語で書かれた文章で、心が響かないコンテンツよりも、多少日本語がおかしくても、誰かの心を震わせる文章を世に送り出した編集者のほうが、私は優秀だと思います。

 

それは映像も同じ。高性能の機材、素晴らしいカメラワーク、クオリティの高いBGMを使っても、視聴者の心に響かなければ価値はありません。ホームビデオで撮った映像のほうが感動できるなら、迷わずそちらを選びます。ニッポン手仕事図鑑で言えば、職人さんの想いが届くか、視聴者の心が震えたか、編集者としての手腕はそこにあります。映像のテクニック、機材の品質が高い低いは、二の次三の次です。

 

最後にもう1度書きますが、私は編集者というのは、魅力的なコンテンツをつくり、発信していくことだと私は解釈しています。雑誌、WEB、映像…アウトプットの手段は関係ありません。メッセージや想いを発信する以上、すべての人が編集者=魅力的なコンテンツを世の中に送り出す人、です。

 

だから私は、ただ間違いをチェックするだけの編集者ではなく、心に響くコンテンツを世に送り出せる編集者になりたい。もちろん、正しい日本語で書かれた文章、素晴らしいカメラワークの映像であることが、一番いいと思っています。


震災編集者:東北の小さな出版社・荒蝦夷の5年間

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