自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「具体的な解決策が書かれていない!」と憤る人は、危険です

あるとき、このブログのある記事のコメントで、「具体的な解決策が書いていない」と突っ込まれました。

 

そのとき、ちょっと嫌な書き方をすると、「書いた人、かわいそうだな」と思ってしまった自分がいて…。その人はきっと、「答え」は自分で考えるものではなく、無意識に「誰かに教えてもらうもの」「誰かが提示してくれるもの」と思い込んでいるのだな、と。

 

他のブログのコメントでも、「具体策がない」「答えがない」「どうやって解決したらいいかが書かれていない…」といったコメントを見かけますが、個人的にはそれでいいと思っています。むしろ、それがいいと思っています。まずは自分で考えて、自分なりの答えを出すことが大切だからです。いきなり「こうしなさい! こうすべき!」と答えを提示して、問題解決に向かうブログよりも、問題提起をしてくれて、「はい。あとは自分で考えなさい!」と言い切ってくれるほうが、思考が活性化されて、最終的には自分のためになるからです。

 

人を育てるときも同じだと思いますが、答えばかりを提示していたら、考えることができなくなります。場合によっては、答えを出してあげることも確かに必要ですが、まずは自分で考えてもらうことが大切です。

 

何かの情報に触れたとき、「解決策がない!」と瞬間的に思ってしまったら、それは危険信号です。「おっと、危ない…」と立ち止まってみてください。大切なのは、まずは自分で考えることです。そのあとに、「あなたならどうしますか?」と、異なる価値観や経験を持った人の答えを、“ひとつのアドバイスとして聞いてみる”。これが大切だと思うのです。

 

いつも相手の答えが正しいとは限りません。誰かが出した答えは、あくまでもアドバイスのひとつ。最後に答えを出すのは、他人ではなく、自分です。