自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

勝ち続けていける企業や個人の思考

このブログは正直、大したアクセス数があるわけでもないのですが、そこそこの数の読者数がいたり、このブログとは別に『ニッポン手仕事図鑑』というメディアを、自社でたった3人のスタッフ(+外部カメラマン)で運用していることもあって、中小企業や個人事業主の方から、オウンドメディアやブログメディアについて相談されることがあります。

 

そのときに交わされる会話。
「記事は毎日、書いたほうがいいです」と伝えると、必ず「毎日面白い記事が書けるかな…」という答えが返ってきます。

 

答えは、「無理」です…。

 

毎日面白い記事を書くなんて、できるはずないのです。書けなくて当たり前。ほとんどが駄文で、たまに「おっ! 面白い!」と思ってもらえるクリーンヒットする記事が書けたりするわけです。プロ野球選手は打率3割で一流ですが、それと同じです。

 

でも、確かに駄文を連発しているのを自覚すると、心が折れそうにもなります…。そのときに私が自分に言い聞かせているのは、「その駄文でも、たったひとり『なるほど!』と思ってくれる人がいるかもしれない」ということ。

 

このブログでも、あとあと読み返しても明らかに駄文で、ブックマークもシェアもされない記事は腐るほどあるのですが、でも、そんな記事でも、たったひとりの読者が素敵な感想をくれることがあったりします。そう、駄文でも何かを感じてくれている“ひとり”がいるかもしれないのです。それを信じて発信し続ければ、つながりたい人とつながれるメディアはつくれると思うのです。
(ちなみに、オウンドメディアを立ち上げる目的を、最初から売上げや問い合わせ数などで考えている人がたくさんいますが、最初からそれを考えていると、確実に失敗します…)

 

たった数記事で、多くのファンを増やし、アクセス数を増やせるのは、一部の天才だけです(いや、天才だって無理かもしれません…)。
あのLIGブログだって、たぶん最初の頃は面白くない記事もあって、アクセス数も低空飛行だった時期があります。だから、コツコツ駄文を書き続けるしかないのです。

最後に、中谷彰宏さんの本の一節を引用させていただき、終わりたいと思います。

ボツ原稿をたくさん書いた人は、成功する。
ボツになったからといって、がっかりする必要はありません。
ボツは、ムダではないのです。
ボツの原稿をたくさん書いた人ほど作家になった時、
大きな成功を手に入れることができるのです。
初めて書いた作品でいきなりデビューした人は、
その1作で終わるでしょう。
デビューする前に、ボツ原稿を、10本書いた人は3年持つでしょう。
デビューする前に、ボツ原稿を、50本書いた人は、
死ぬまで続けることのできる職業作家になれるでしょう。

私がブログを書くのも、企画書を書き続けるのも、こういうことです。


人は誰でも作家になれる