自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「~さんだからできる」という言い訳をすると、そこで成長は止まってしまう

「それは、~さんだからできるんですよ」
そんな言い訳をしてしまうことはないでしょうか。

 

確かにその仕事は、「~さんだからできること」なのかもしれません。
ただ、ものすごく当たり前の話ですが、その人ははじめから「~さんだからできる」と言われる人だったわけではなく、それができるようになるまでの“過去(経験)”が必ずあります。

 

「~さんだからできるんですよ」という言い訳をしてしまう人のほとんどは、「なぜ、~さんはそれができるようになれたのか?」というところまでなかなか踏み込みません。
そのスキルを身に付けるために、どんな努力や経験を積んできたのか? どんな人と出会ってきたのか? どんな人生を歩んできたのか? ~さんだからできると言って終わらせてしまうと、成長はそこで終わってしまいます。だからもう一歩二歩踏み込んで、できるようになるまでの「~さん」の過去について、話を聞いてみることをオススメします。とてつもなく大きなヒントが見つかることも少なくありませんし、意外と丁寧に“過去”を話してくれる人は多いものです。

 

自分の経験談を少し。

 

まだ20代の頃、「~さんは本当に、心に響く文章を書くなぁ。広告のボディコピーも、企画書も、あんなふうには自分は一生書けないだろうな…」と痛感させられたことがありました。
何か独特のトレーニングをしているのかな? いい文章術の書籍を読んだりしているのかな? どうしても気になって聞いてみたところ、想定外の答えが返ってきました。

 

「詩集を読むといいよ」
自分の文章力は、その人のレベルとは今もかけ離れ過ぎていますが、ただそれを聞いて詩集を読んでみたことで、学びがあり、成長できたのは事実です。

 

「~さんだからできる」と自分を納得させて終わるのではなく、成長のプロセスを聞いて、自分の未来に活かしていく。
「~さんだからできる」と言える人が近くにいるのは、幸運なことなのです。