自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

第一線で活躍できる人は、環境への適応力が高い

キングカズこと、三浦知良選手の日経新聞のコラムをいつも楽しみに読んでいます。
今日のコラムには、こんな一節がありました。

アスファルトでサッカーをすれば、地面は硬い。だから危ない。でも子どもは適応力があって、硬ければどうするか、そこで生き抜く手段を見いだしていく。

「転んだら痛い」と察し、自分で自分の身を守るすべを覚える。そんなブラジルのストリートサッカーが、昔より裕福になったら減ってきたと聞く。だからいいFWが育たなくなったと指摘する声もある。豊かさの皮肉というか、日本でも中高生年代の代表の関係者がぼやいていた。中東へ遠征するといつものプレーが全くできなくなるらしい。普段、へんてこにバウンドしない芝で慣れているから。

 

カズ曰く、「最高のピッチも劣悪なピッチも、いろいろ経験していることが有利になる」。

 

これはスポーツ選手だけではなく、ビジネスマンも同じだな、と。
環境や空間が変わるだけで、仕事のクオリティや集中力が下がってしまう人がいます。転職をすることで環境が変わることもあれば、同じ会社にいても部署やオフィスが変わることもある。在宅やノマド的な働き方がもっと多様化していく可能性も十分にあります。そんな働き方を推奨している企業も増えてきました。個人であれば、働く環境が数ヶ月ごとに変わることもある。

 

そう、大切なのは、どんな環境でも最大限のパフォーマンスができる自分になること。
そのためにはいつも同じ場所で仕事をするのではなく、いろいろな場所で働いてみてもいい。カフェや時間貸しのシェアオフィスでもいいですし、別の企業のスペースを間借りしてもいい。いつもと違う空気の中でも集中して、いつもどおりの仕事ができるようになる。そういうトレーニングを続けていくことで、いきなり環境が変化しても、ベストなパフォーマンスができるようになります。

 

環境への適用力は、変化の激しい時代の必須スキルなのかもしれません。

 

ちなみにカズは子どもの頃、こんなことを言われたそうです。
「いい勉強机を買ってもらわないと、勉強できないのか?」

 

その気ならベッドの上でもどこでも勉強はできる。与えられる環境はいつも不備や不満があるものですが、「それでもやってみたら、どうでしょうか?」と締めくくられたカズのコラムを読んで、与えられた条件や環境を不平不満を言うのはやめて、ベストを尽くそうと考えていました。そういう気持ちで仕事をしていたら、今の環境にも感謝できる自分になれそうな気もします。