自分の仕事は、自分でつくる

多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

将来が不安なのは当然。だから、将来を見据えることをやめる


9月23日、本を出版しました!

この2、3年の間に、自分の考えが大きく変わったことがあります。それは「将来や未来への考え方、捉え方」について。

 

3年くらい前までは、まるでビジネス書のお手本のように、10年先の目標を見据えて、5年後は何をやるのか、3年後は何をやるのか、1年後は…、半年後は…、1ヶ月後は…、明日は…と考えていました。

 

それはそれで悪いやり方ではないと思うのですが、その考え方、生き方にいつしか違和感を感じるように…。
まず思ったのは、「こういう考え方だと、自分が変化することができなくなる」と。時代が変わったり、歳を重ねたりすることで、目標や生きがい、夢ややりたいことも変わります。でも、10年後を“はっきり”と決めてしまうと、変化することを躊躇してしまう。1度決めた目標を簡単に変えてはいけないと思ったりもするからです。

 

そしてもうひとつ違和感を感じたのは、「先を見てしまうと、今を全力で生きることができない」ということ。
どんな仕事も、自信を持って真剣に取り組んできたと言えますが、「今を全力で生きている」という実感がありませんでした。その原因を考えたとき、「遠い将来のことを気にしすぎているからではないか」と思ったのです。

 

そのふたつの違和感を解消するために、思い切って先のことをあまり考えないようにしました。すると自分でも驚くくらいに、今の仕事に全力で取り組めるようになった。心の中にあった違和感がなくなり、ものすごくすっきりしたのを覚えています。当然、出せる結果も変わりました。

 

もちろん、先のことをまったく考えないわけではありません。ただ、今も10年後から逆算するようなビジネス書的な考え方のままだったら、たぶん『ニッポン手仕事図鑑』もやっていなかったし、自分がやったことのない新しい仕事にもチャレンジしていなかったと思います。チャレンジしていなかったら、その仕事で出会った人たちとも出会えていなかったということ。そう考えると、少しゾッとします。

 

はっきりと将来を見据えるのではなく、今をどう生きるか。3年前くらいの自分からすると、ほとんど真逆の考え方です。でも今は、この考え方になれたおかげで、人生も仕事も、楽しく感じるようになりました。

 

これについては何が正しいかわかりませんが、歌舞伎役者の坂東玉三郎さんがテレビでこんなことを言っていたので、背中を押された気分になりました。今はこれでいいのかな、と。坂東玉三郎さんが自分の人生を切り拓いてきたその哲学で、今日は締めくくりたいと思います。

「遠くを見ない。明日だけを見る」


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編集長をやっています。心震える職人さんの映像、たくさんあります!

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