自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

「発信ベタ」が陥る初歩的な過ち

鹿角市ネタが続いて申し訳ありませんが、ご了承ください…。

 

私は一次情報を大切にしているので、現地(現場)の人に直接話を聞きます。それに勝る情報はないからです。鹿角市の移住促進映像をつくらせていただくにあたり、資料をひたすら読み込み、市役所の方にも話を聞きましたが、それでも現地の人の声に勝る情報はないと思っています。なので、話す機会があれば、どんどん話し掛ける。いい話がたくさん聞けます。

 

そんなふうようにして地道に話を聞いてみると、鹿角市の人が口を揃える「鹿角市のいい点、悪い点」がわかってきます。その中からひとつ悪い点を挙げてみると、「発信ベタ」。この声は非常に多い。ただこれは鹿角市だけでなく、同じような悩みを抱えている自治体、あるいは企業も少なくありません。原因はさまざまですが、ただすごく初歩的なことができていないだけで、それを解消するだけで発信力がグッと高まるケースがあります。

 

発信は「誰に」「何を」「どのように」です。
ただ「何を」「どのように」ばかりを考えて、「誰に」を考えていないケースがあります。正確に言うと、考えてはいるのですが、考えている“つもり”になっているだけ…。たとえば、「観光客」に「きりたんぽ」を「SNS」で、というように。ただ、きりたんぽを20代の若者に伝えるのと、高齢者に伝えるのとではまったく違います。そして、同じ20代の若者でも、学生と社会人でも違えば、住んでいる場所が都心と地方でも違います。当然、既婚と独身でも違えば、子どもがいるかどうかでも違います。

 

「誰に」が定まっていないと、文章の書き方や写真の選び方、発信する方法が大きく異なります。 ターゲットがハッキリと見えているか? しっかりと定まっているか? 車を売っている人がターゲットは誰か? と聞かれて、「車を買おうとしている人です」と言ってしまう人が多い…。

 

「発信ベタ」を改善したいなら、「誰に」を定めるスキルをしっかりと学ぶことです。これは本当に、大切なことです。