自分の仕事は、自分でつくる

多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

「陸の孤島マヨネーズ」が気づかせてくれたこと


先日、ビッグサイトで開催されたギフトショーに行ってきました。
「世界市場を取り込む再生ニッポンの決定打」がテーマということもあって、数多くの職人さんとお会いすることができ、「日本のものづくりの凄さ」を改めて実感するとともに、「まだまだ『ニッポン手仕事図鑑』でやるべきことがたくさんあるな」と気が引き締まりました。

 

印象に残る出会いは多々あったのですが、その中のひとつが「陸の孤島マヨネーズ」を生産されているサテライツ株式会社の社長さんとの出会い。
とにかくこだわってマヨネーズをつくられていて、ご自身で生産されている「歩生卵」、鹿児島産の椿の実を搾ってつくられた純椿油、昭和7年創業の久保醸造の萬代米酢を使ってつくったマヨネーズは、なんと表現をしたらいいのか…とにかく口に優しいマヨネーズ。このマヨネーズを使うために新鮮な野菜を用意したくなる、そんなマヨネーズです。「ああ、これがマヨネーズなんだな」と、しみじみ思いました。

 

で、本題に戻ると、社長さんとは『ニッポン手仕事図鑑』の話で盛り上がったあと、最後にこんなひと言を言われました。
「こういう熱い思いが感じられて、“わかりやすい”話は大好き。みんな難しい話ばかりでね…」
そう言って、「陸の孤島マヨネーズ」をひと瓶、ギュッと握らせてくれたのです。

 

このひと言を聞いて、ハッとさせられました。
いろいろな職人さんと話をしていて、いつも引っかかっていたのは、皆さん「頑なに今までのスタイルを変えたくない」わけでもなく、「表に出たくない」わけでもない。もちろん、「職人気質で難しい人ばかり」でもありません。でも、もっともっと世の中に出ていってほしい人と、職人さんたちのと距離はなかかな埋まらない。

 

そう、話が複雑すぎて、難しいからです。

 

職人さんに関わるビジネスだけでなく、ここ最近強く思うのは、あれもこれもと求めすぎたり、考えすぎたりして、ビジネスがどんどん難しく、わかりづらく、結果的につまらなくなっているということ。当事者は日々自分のビジネスを考えているので、当然理解はしています。でも、相手にはさっぱりわからない…ということが多い。どうしてみんな、余計にビジネスを難しく、わかりづらくするのでしょうか?

 

これから求められる人はきっと、わかりやすい(簡単という意味ではありません!)ビジネスをつくれる人。そして、相手の心をグッと掴む情熱を持っている人。そんな当たり前の、大切なことを「陸の孤島マヨネーズ」から教えてもらいました。そして、本物をつくるには手間暇がかかること、日本の手仕事の可能性もヒリヒリするくらいに感じさせてくれました。
その恩返しはこれから、しっかりとやっていきたいと思います。


編集長をやっています。心震える職人さんの映像、たくさんあります!

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