自分の仕事は、自分でつくる

多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

人を育てるために、何よりも大切にすべきこと


どこの会社を見ていても、人を育てるのは簡単ではないな…と、日々痛感させられる出来事に遭遇します。自分自身も人を育てていく立場でもありますが、その難しさを知れば知るほど、「人を育てる」なんて、とても恐れ多くて言えなくなります…。

 

そんな思いを抱いているからでしょうか。昨日、ある人からこんなエピソードを聞いて、ハッとさせられました。

 

「子どもは親が『やれ!』と言われてもやらないが、親がしていることはするようになる。本を読みなさいと親がどんなに子どもに言っても、子どもは本を読むようにならない。でも、親が本を読んでいる姿を見せ続けることで、子どもは本に興味を持つようになる」

 

命令してやらせるのではなく、まずは興味を持たせること。そのために自分の行動を見せること。いろいろな意見はあると思いますが、これは人を育てることの基本だと思いました。子育てだけでなく、後輩や部下の育成もきっと同じです。

 

振り返ってみると、人前で話すことが得意でなかった私に、プレゼンや交渉を教えてくれた人は、座学で何かを教えてくれたことはほとんどありませんでした。プレゼンや商談の場に、何度も何度も立ち会わせてくれただけ。

 

そのうちに「ああ、こうやって話すと、相手が興味を持つのか」ということを知り、「自分でもやってみたいな」と思うようになりました。そう、今思えば、見せることでまず興味を持たせ、やってみたいという感情を芽生えさせて、実践の中で成長をさせてくれていたんだな、と。

 

興味を持たせることができれば、自分で考えるようになり、実行もしたくなり、失敗しても工夫をするようになります。「自分の行動を見せる」「興味を持たせる」というアプローチで人を育てていくのは、当たり前の話だと言われそうですが、ものすごく大切なことなのだと思います。

 

「自分の行動を見せる」は多少やっていても、今多くの企業の現場から、「興味を持たせる」が抜けているように感じます。「やれ!」と命令をしてもきっと、人は思うようには成長していきません。

 

人を育てるときだけでなく、自分自身を突き動かすときも、「興味を持たせる」は忘れてはならない、大切な要素なのです。


天皇陛下の枕もつくっていた職人さんの、最後の仕事を映像に残しました。

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