自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

自分を高めるために、「困らせてくれる人」と会う

『27歳からのMBA グロービス流ビジネス勉強力』という本を書かれた田久保善彦さんが、ポッドキャストでこんなお話をされていました。

学ぶ、あるいは自分の能力を高める際には、「困る」がひとつのキーワードとなります。困るからこそ、「あ、やばい」と思って脳が動き出すのです。
(中略)
困る状況に自分をどれだけ晒すことができるかということが、学びや能力開発において重要なポイントとなります。そのためには、自分を困らせてくれる人の前でアウトプットすることが、最も有効です。たとえば上司に対していろいろな議論を持って行ったり、勉強会に参加して自分の意思を表明したりする。そうすると、さんざん突っ込まれて「困る」こととなり、学びがますます深まります。


つまり、困っていない状況でやっている仕事は、利益を生み出せたとしても、自分を高めることへの貢献度は低いということです。そう、「困りたくない」は、「自分を成長させたくない」と同義なのです。

 

さらに言うと、アウトプットすることを面倒に感じたり、「さんざん突っ込まれて困る」ことから逃げている人は、無自覚に思考が停止してしまっている可能性が高い。思考が停止してしまうと、誰かの指示がないと動けず、行動力がガクンと落ちます。その結果、「自主性、積極性がない」と周囲に評価されてしまうことも…。「困りたくない」は、「評価されたくない」と同義でもあります。

 

「困る」ことから逃げるのに慣れてしまうと、他人からのフィードバックにも素直に耳を傾けられなくなるなど、数え上げたらキリがないくらいにマイナスが多い。だったら、「困る」と友だちになってしまったほうがいい。

 

大丈夫。困った回数に比例して、自分が成長できる。きっと、友だちになれます。