自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

本番前にやるべきこと

「未来授業」というラジオ番組をご存知でしょうか。
私はポッドキャストで聞いているのですが、この番組はとても面白い。週替りで「次世代の知のフロントランナー」と呼ばれる人たちを講師に招き、1日5分、刺激的な授業をしてくれるミニ番組です。

 

今週の講師は、メンタルトレーニング・コーチの大儀見浩介さん。その授業の2日目、「リラックスと平常心」というテーマで、興味深いお話をされていました。

 

リラックスをするための行動として、まず「深呼吸」を思い浮かべる人は多いと思います。でも、ただ深呼吸をすればいいというわけではありません。いい深呼吸もあれば、悪い深呼吸もある。
大儀見さん曰く、「先に息を吸う深呼吸はよくない。深呼吸はまず、息を吐かないといけない」とのこと。人は緊張状態、パニック状態にあるとき、息を吸って止めた状態にいるので、息を吸おうとしても、吸えないわけです。だからまずは息を吐き出してから、吸って吐く。こうするとリラックスできるそうです。

 

もうひとつ「面白いな」と思ったのは、「トイレで水を流す音を聞く」というリラックス方法。緊張するとトイレに行きたくなるのは、実は「流す音が聞きたいから」。人はあの音に爽快感、すっきり感のイメージを持っているため、聞くだけでリラックスができるそうです。ある有名なメンタルトレーニングコーチは、その音が流れるキーホルダーを持っているとか…。面白いです。

 

そして、何よりもハッとさせられたのは、「勝てない、伸びないスポーツ選手は、本番のときだけ、いつもと違うことをする」というひと言。勝負パンツを履いたり、神頼みをしたり、いつもと違うウォーミングアップをしたり…。そういうことをすると、失敗する確率が上がるそうです。これはスポーツでも、ビジネスでも、試験でも同じ。平常心を保ちたいなら、いつも同じ行動をすること。私は気合いが入っているプレゼンや撮影のとき、いつもと違うことをやっていました…。

 

そう、本番前にやるべきことは、「いつもどおり」なのです。