自分の仕事は、自分でつくる

多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

AKBとポメラの戦略


残念ながら放送を観ることはできなかったのですが、秋元康さんが日本テレビの「アナザースカイ」に出演されていたときの様子が書かれた記事を読みました。

本題に入る前に少し書くと、いろいろなところで「やり方」が叩かれている秋元さんですが、私は企画のプロとして、そして物書きとして尊敬しています。秋元さんの考え方や発想はとても勉強になるので、ぜひ出演されているテレビや書籍をご覧いただくといいかと思います。アンチの方には、無理にとは言いませんが…。

 

さて、アナザースカイの話に戻して。

その日の放送は「クラスで3番目にかわいい子を集める」というコンセプトが実は都市伝説だったなど、なかなか興味深い回だったようです。

 

その記事の中で個人的に注目をしたのが、通常のオーディションでは歌唱力やビジュアルなどの点数を付けて、上位から決めていくところを、AKBは「誰かが絶対に入れたい!」という子を合格させてきたというエピソードです。だからこそ、みんなが「えーっ!」となる子もいるそうで…。でもその子も、誰かが絶対に入れたいという「何か」を持っている、と。

 

これを読んで、記事でも何回か書いたことがありますが、デジタルメモの「ポメラ」を思い出しました。

ポメラの商品化を審議する役員会で、参加した15名中14名は「こんなの欲しい?」という反応だったそうですが、非常勤の社外監査役が「今、これが製品として売られていたら、すぐにでも買いたい!」と言い切ったそうです。新幹線や飛行機で文章を書くことも多いこの監査役の意見を聞いて、宮本社長は「熱烈に欲しいと思う人がいれば、むしろ市場性は高い」とゴーサインを出したとのこと。

 

このストーリーにすごく似ているな、と。

 

商品やサービスを売ることを考えると、どうしても「万人受け」を狙ってしまいます。多数決ではありませんが、なるべく多くの人から支持を集める「ような」商品やサービスの方が安心できます。ただ、実際に市場に出してみると、まったく支持を集めないことも…。誰かひとりが、強烈に欲しいと思うのは何か? そういった視点での企画が求められている時代なのかもしれません。

 

あのビルゲイツは「成功の鍵が何かは知らないが、失敗の鍵は、すべての人を喜ばせようとすることだ」と言いました。フレッシュネスバーガーの創業者、栗原幹雄さんは「嫌われることがオリジナリティ」と言いました。

 

選ばれるために必要なのは、万人受けとは真逆の、少数派に支持される存在になることなのかもしれません。

勇気を持って、少数派に熱烈に支持される自分へ。

 

編集長をやっています。