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「つかみ」を考えておく大切さ|尾木ママが教えてくれたこと

とある仕事の関係で、尾木ママこと尾木直樹さんの講演を聞く機会がありました。講演の内容が素晴らしかったのはもちろんですが、個人的に「さすがだな」と思ったのが、場の空気の作り方。

 

尾木ママは「どうも~」といつもの口調で手を振りながら、ステージに入ってきました。まだ観客は温まっていなかったので、そのテンションについていけず…。失礼を承知で言うと、少し「寒い」空気を感じました(あくまで個人的な感想です)。

 

でも、尾木ママはそのままのテンションで雑談(つかみのトーク)を開始。そこから5分も経たないうちに、会場の観客を何度も笑わせ、話を聞く姿勢を見事につくり上げました。最初はただ座って聞いていただけの人が、うんうんと頷く回数が増えてくる。アッという間に尾木ママの空気に。本題に入ってからもみんな、真剣に、楽しく、尾木ママの話を聞いていました。空気って、数分でこんなにも変わるんだな、と驚きました…。さすがです。

 

ちなみに、今回の雑談ネタは自分自身の近況。あくまでも私の推測ですが、講演の内容と同じくらいに、尾木ママは「つかみ」のことを考え、準備しているのではないでしょうか。何を話したら、楽しんでくれるかな? 何を話したら、少しお堅い話も真剣に聞いてくれるかな? と。聞く姿勢をつくるのは、本当に大切です。

 

もし、尾木ママレベルの知識や経験を持った方でも、「つかみ」の準備を大切にしているのであれば、一般人がプレゼンやセミナーをやるときなどは、かなり本気で準備をしなければなりません。「つかみ」の大切さ、空気をつくることの大切さ。尾木ママは教育のことだけでなく、仕事に対する姿勢も教えてくれました。

 

「つかみ」の準備。
大切なのはわかっていても、意外に疎かにしてしまっているな、と。
本当に勉強になりました。たまには第一線で活躍される方の講演を聞くのもいいものです。