自分の仕事は、自分でつくる

明日の仕事のヒントと、行動力の高め方

失敗する方法、教えます

ビルゲイツのこの言葉が好きです。
「成功の鍵が何かは知らないが、失敗の鍵は、すべての人を喜ばせようとすることだ」

 

かなり核心を突いた言葉で、これはもう、真理とさえ言ってもいいと思っています(個人的に…)。ただ、「少しでも売上げを…」と考えている経営者、ビジネスマン、クリエイターの多くが「できる限り多くの人を喜ばせよう」としています。でも、本当は逆だと思うのです。

 

例えば、プレゼン。参加している人全員に喜んでもらうためには? と考える。その思考で企画し、プレゼンをしても、高い確率で失敗します。そこには、経験も実績も立場も違う人がいますから。または、商品開発。多くの30代サラリーマンに、流行に敏感な20代のOLに、などといった発想では、物が溢れすぎている今、誰も見向きもしません。住んでいるエリアも違えば、収入も違いますから。

 

キングジムのポメラをご存知でしょうか?
その開発エピソードのひとつに、「10人中、9人はまったく欲しいと思わないけど、1人は絶対にほしいと思う商品を」という視点があり、その視点を最後まで重視し、商品開発をされたそうです。私が個人的に好きなフレッシュネスバーガーも、創業者の栗原幹雄さんは「嫌われることがオリジナリティ」「みんなにモテようとすると失敗する」とおっしゃっています。結果、ポメラもフレッシュネスバーガーも大成功を収めました。

 

まとめると…。
多くの人を喜ばせたい。ヒット商品を作りたい。たくさんのクライアントに認めてもらいたい。そう思うなら、「すべての人を喜ばせよう」としないことが大切。もっと言うと、「絶対に必要ない」「絶対に依頼しない」と言われるくらいの強い主張がないと、売上げを上げることも、認知されることも、満足してもらうこともないということ。

 

みんなにほどよく、では、来年はもっと厳しい1年になるはずです。10人中、9人に嫌われるくらいがちょうどいいのかもしれません。