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オープン・クエスチョンとクローズド・クエスチョンで、インタビュー力を高める


9月23日、本を出版しました!

「インタビュー力」が今後、ビジネスマンが生き残るための必須スキルになる。個人的にはそう確信しています。

 

この先、ビッグデータを活用するデータサイエンティストが求められる半面、あらゆることが多様化する今、一人一人(あるいは一社一社)の本音や想い、課題などを掘り下げて聞き出せる人は、もっと貴重な存在になるのではないでしょうか。

 

事実、周囲を観察してみると、そういった人材がいなくて困っている中小企業がとても多い…。
仕事の受注も、社内の士気を高める環境整備も、すべては「掘り下げて聞く」ことから始まります。言い換えると、聞くのが苦手な人は、仕事も取りづらく、マネジメントもうまくいかない…。だからこそ、クライアントや消費者、協力会社、上司や同僚や部下の本音に迫れるインタビュー力は、今後確実に重視されるスキルになります。インタビュー力さえあれば、新しい仕事も人脈もチャンスも、どんどんつくれます。

 

制作業務のオリエンテーションで課題を引き出したり、映像のインタビュー取材をしたり、経営者の悩みを聞いたり…。インタビューすることが仕事の「核」になっているので、インタビューやヒアリングが苦手な人からごくたまに、「どうすれば、インタビューがうまくできるか?」と相談されることがあります。今日はそんなお話を少し。

 

インタビューがうまくいかない原因は人それぞれですが、以下のやり方で解決するケースが多々あります。
それは「クローズド・クエスチョン」と「オープン・クエスチョン」を使い分けること。

 

オープン・クエスチョンは「どう思っているか?」「どう感じたか?」のように、回答に何の制限もない質問。心の奥底にある本音を引き出せる可能性がある反面、答えるのが難しいので、回答者が無言になってしまうことがあります。
クローズド・クエスチョンとは、相手が「はい / いいえ」「A / B」で答えが選べる質問。相手は深く考えずに答えられ、回答範囲も限定されるので、逆に「おっ!」という答えが出にくい…。

 

オープン・クエスチョンばかりのインタビューだと、対象者がうまく話してくれるといいのですが、慣れていないと口ごもるばかりで、相手の思いが何も聞けないインタビューになる危険があります。ただ、クローズド・クエスチョンばかりのインタビューだと、浅い答えばかりで、相手の本音、濃度の高い答えが出てきません…。

 

インタビューに慣れていない人は質問がどちらかに偏ってしまうことがあるので、クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョンのバランスを考え、インタビューをしてみるといいと思います。簡単な質問からスタートして、気持ちが乗ってきたら、本音に迫る質問をする。口ごもってしまったら、また簡単な質問に戻して、仕切り直しをする…というように。

 

インタビューを受けたことがある人はわかると思いますが、オープン・クエスチョンばかりだと答えるのが難しいですし、クローズド・クエスチョンばかりだと自分の思いが伝えられません。このバランスが重要なのです。

 

最後にひとつ、私のインタビューのやり方を。
以前、映画監督の是枝裕和さんがテレビ番組で、「ひとつ目の質問だけ用意しておく。その答えから、ふたつ目の質問を考える」とおっしゃっていましたが、私もこれに近いやり方を実践しています。事前に用意しておいた質問よりも、相手の答えを掘り下げていく「ライブ感あるやりとり」のほうが、出てくる答えに込められた「熱」が違うからです。言葉の濃度が高いのです。

 

例えば、このやり方でクライアントの本音をうまく聞き出せれば、新規の仕事につながる可能性はかなり高くなります。ただ、試してみる価値は十分にありますが、アドリブなので、うまくいかないリスクもありますが…。

 

少しダラダラと書きましたが、ひと言でまとめると、業種業態を問わず、相手の本音を引き出せる「インタビュー力」を持った人が、今後は何においても必要とされると思います。
なので、インタビュー力を磨きましょう! という話でした。



編集長をやっています。

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