自分の仕事は、自分でつくる

多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

企画が通せる人、企画が通せない人


例えば、同期入社のふたりのビジネスマンがいたとします。同じ環境で、同じ年数働き、スキルも経験もほとんど変わらない。しかし、こんなふたりでも、ひとりは企画が通せるのに、もうひとりは企画がまったく通らないというケースがあります。これは職種に関係なくあることです。

 

ではこのふたり、何が違うのでしょうか。

話し方や見た目の印象の違いがあるかもしれません。上司や先輩に頼れる偏れないか、という周囲とのコミュニケーションに差があるのかもしれません。スキルも経験も年齢も変わらないふたりでも、企画が通せる人と通せない人がいて、その理由、要因はさまざまです。もし周囲に、同じレベルなのに結果に差が付いている人がいたら、冷静に分析してみると面白いと思います。意外と小さな違いが、大きな差になっていることが少なくありません。

 

さて、その小さな差について、ひとつ面白い実験(?)のお話を。

 

今年に入ってから、某広告代理店の取締役の方とよく仕事をさせていただいています。その方を見ていて思ったのは、「安心させてあげる」ということがいかに大切か、ということ。打ち合わせのときも、撮影の現場でも、プレゼンシーンでも、とにかく関係者を不安にさせない。言い換えると、何でも自信があるように見えるので、周囲の人が安心できるのです。でも、本音を聞くと、そこまで自信があるわけではないと…。

 

そこで私は、この数ヶ月、ある実験を行いました。

「関係者を不安にさせない」ために、「自信満々であるように自分を見せる」。その取締役の真似をしてみたわけです。すると、企画や自分の意見が本当に通りやすくなりました。結果、手前味噌ですが、仕事の依頼も増えました。では、数ヶ月前の自分と、ここ最近の自分に、大きなスキルや経験の差があるか? もちろん、ありません。違いは自信満々であるように見せることを、心掛けるようになっただけです。

 

企画などの未知数なものには正解がないので、みんな不安なのです。そこで、みんなの不安を一手に引受け、自信満々な姿を見せる。そうすると、「任せよう!」「やってみよう!」と思ってもらえるようになるのです。勇気を持ち、恐怖心を振り払って、自信満々な自分を演出すること。周囲を安心させること。これで企画が通る確率はグンと高くなります。

 

しかも、自信満々でいるのは、なかなか難しい。だから、自信満々でいようと思うと、より深く考えるようになり、集中力も高まり、学びへのモチベーションも上がります。あと、本音ではめちゃくちゃ不安なので、上手に人に頼れるようにもなります。

 

内心ではビクビクしていても、「自信満々」な自分を演出する。同じスキルを持っているふたりがいて、ひとりは「そんなのできない…」と躊躇し、もうひとりは「怖いけど、自信満々でやってみよう」と実践したとします。結果、仕事の進め方も、周囲の人との関係性も大きく変わるはず。その1年後、差は果てしなく広がっていると思います。