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多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

「残す」というニーズ—ドキュメンタリーの価値


9月23日、本を出版しました!

評価をされる、褒められるというのは嬉しいものです。

 

日本で最も有名と言ってもいい時計メーカーさんの、社会貢献活動の企業ドキュメンタリーを撮らせていただきました。会長がその映像をすごく評価してくれて、「DVDにダビングして、全グループ会社に配布して!」と号令を掛けてくれたそうで。ただの自慢話になって恐縮ですが、本当に頑張ってよかったなと心から思いました。

 

さて、本題です。

動画の仕事をやっていて、ここ最近思うこと。サービス紹介や商品説明など、「わかりにくい」「伝えにくい」ことを動画でシンプルに伝えていくというニーズは確かにありますが、それと同時に、「人の体温を残す」というニーズがじわじわと増えているように感じます。

 

例えば、ある医療機器メーカーさんは「OBの声を残したい」。ある電鉄系不動産会社さんは「若い社員が参加した社会貢献活動の様子を残したい」。写真と文章とは違い、動画は声やしぐさなど、感情や体温がしっかりと残る。その当時の働く人々の感情や体温、情熱を残すことは、企業として大きな財産になるだけでなく、目先でも採用活動やIR活動、社員研修で使用することもできます。ただの記録ではなく、企業ブランディングにもなるというわけです。

 

上記の医療機器メーカーさんの話ですが、創業時から60年以上経った現在、会社には数万枚の写真が残されています。写真を残すという活動が代々受け継がれ、それが積もり積もって数万枚。従業員が働いているシーンだけでなく、休憩中などのオフショット、運動会や社員旅行のレクリエーションも。それはもう、圧巻というか、感動すらしてしまいます…。

 

ネガや紙焼きした写真をすべてデータ化したら、数百万円かかったとおっしゃっていましたが、それでも残すべきだと判断したのは、絶対に正解。それを見せられただけで、すぐにその企業のファンになってしまうくらいのインパクトがあるからです。

 

この先、企業が生き残っていくために、何を売るか、何を提供するかは大切です。

ただ、他社と圧倒的に差別化できるサービスや商品を提供できる一部の企業を除き、多くの企業は何を売るかではなく、そこで働く人や理念、ストーリーで選ばれていく時代。「残す」というニーズはますます高まっていくと確信しています。

 

歴史を残していく、企業で働く人の「体温」を残していく。写真1枚からでも、会社の日々を残していくことをオススメします。未来へとつながる1枚になるはずです。