自分の仕事は、自分でつくる

多くの仕事がなくなる10年後を生き抜くためのヒント

新規事業を成功させる5つの基本


9月23日、本を出版しました!

今の時代は日々、スピーディに変化するため、ビジネスには「消費期限」があるとよく言われます。そこに敏感である経営者ほど、新規事業=新たな収益源を日々模索しています。でも、これがなかなか難しい…。

 

私も今までいくつかの新規事業を立ち上げてきましたが、WEB制作会社の「映像事業」と、小売業の「出版事業」は比較的早い段階で軌道に乗ったので、そのときの話、コツみたいなものを聞かせてほしいと言われることがあります。大きな利益を上げているわけではないのですが…。

 

細かいポイントは事業内容やその企業のリソース、市場等によって変わるのですが、今回は自分自身で新規事業を立ち上げてきた失敗を含む経験と、間近で見てきた他社の事例を踏まえ、絶対に外せない基本的なポイントをご紹介できればと思います。

 

特に新規事業を考えている中小企業の中には経営状況が苦しいところも少なくなく、スピーディに、費用を掛けず、リスクを負わず、利益を生み出す新規事業を立ち上げようとします。そういった成功例もなくはありませんが、それは一部の特例と考えたほうがいいと思います。片手間でやっても結果的に、「やらなければよかった…」「時間の無駄だったね…」ということになります。

 

以下はそうならないための、5つの基本。ご参考までに。

 

専任スタッフをつけること(=片手間でやらないこと)

大きなお金を投資する必要はありませんが、新規事業に専念するスタッフを置くことは重要です。個人的には絶対条件だと考えています。ですが、本業の片手間に新規事業を任されるという人が多い。新規事業の立ち上げは、時に本業よりも労力がかかるのに、です…。結果、新規事業も本業もうまくいかず、モチベーションも下がり、最悪は退職…なんていう負のスパイラルに陥ったりします。専任スタッフは必須です。

 

また、どうしても新規事業は「もしうまくいったら…」と考える経営者が多いので、主力社員を投入しないケースが多い。本気であれば、一番頭の切れるエース社員を投入すること。難しいとは思いますが、それがベストです。

 

 

本業と働く場所を変えること

新規事業はいつも「気になる存在」です。周囲の人は「成果出てるの?」「進んでるの?」と興味本位で観察します。当事者はその目が気になり、時に適切な判断や行動ができなくなるときがあります。本業と新規事業は働く場所を変えるべきだと個人的には思っています。これ、結構重要だと思います。

 

 

短期的な収支を期待しないこと

経営者が短期的な収支を求めて、それを担当者がひしひしと感じる環境になると、「顧客視点がなくなる」「詰めが甘くなる」「行動量が減る」など、さまざまな影響が出てしまうことがあります。中長期的な視点で収支計画を立てて、一度決めたらそこまではじっくりと待つこと。
「もう少し早く利益が出せるように…」と、ついつい言ってしまう経営者もいますが、その時点で成功の確率はかなり減ります。

 

 

インターネット上の情報を当てにしないこと

こちらは経営者というよりも、担当者の姿勢です。インターネット上の情報ばかりを当てにして(=楽をして)、人から話を聞いたり、自分の足で情報を稼いだりという大切なことを疎かにして、失敗をしてしまうというケースもあります。情報収集の精度もありますが、「いろいろな視点」から物事を見る、考えることができないと、新規事業を成功させるのは難しいと思います。

 

 

途中で不安になってもやめないこと

もしかしたら、あと少しやったら軌道に乗るかも…というタイミングかもしれないのに、不安になったり迷ったりして、諦めてしまうことがあります。決してそこまでのプロセスがすべて無駄になるわけではありませんが、止めた時点で、新規事業の立ち上げは失敗に終わります。1度決めたら、やり切る覚悟。これも本当に重要です。

 

 

以上がものすごく基本的なことですが、この基本ができずに失敗するケースは多いと思います。もちろん、新規事業のコンセプトや詳細な企画、プロモーションなど、成功するためにやらなければならないことが多々ありますが、応用よりも、まずは基本。

 

既存のビジネス=本業の消費期限が切れる前に新規事業を、と考えている方は、ちょっと立ち止まって、基本について考えてみることをオススメします。