今回のテーマは「ビジネスは、結局は人」です。
私の知人が「競合との競争に負けて倒産した企業はほとんどなくて、
経営者が自滅して倒産した企業が大半ではないか」とおっしゃっていましたが、
苦戦している中小企業の経営者のほとんどが、確かに自滅しているように思えます。
もちろん、市場や景気などの影響がゼロだとは言いませんが…。
自滅の種類はいろいろとあると思いますが、
私がさまざまな中小企業を見ている中では、
「人が離れていく」がほぼ100%だと言ってもいいと思います。
では、なぜ「人が離れていくのか」。
これにもさまざまな種類がありますが、
自分が言ったことが「無自覚に、無意識に」変わっていく経営者が意外と多い。
言ったことがコロコロと変えるのではなく、変えた自覚がないのです…。
そうすると、働くスタッフのストレスがどんどんと蓄積されます。
しかも、無自覚に変わっていくということは、
経営者の方の中でも「いろいろなことがブレて」しまっているので、
当然戦略や方針が定まらず、業績が悪化するケースも多くなります。
その結果、スタッフへのあたりもキツくなり、社内の雰囲気も悪化…。
負のスパイラルへと陥っていきます。
私がご提案をしたいのは、「スタッフへのメッセージ記録ノート」。
いつ、何について、どのように言ったのか。
それをストックしておくと、例えば3ヶ月前と現在とで、
言っていることが変わっているかどうかの検証ができます。
「どうしてスタッフが辞めるのか…」「なぜ、離職率が高いのか…」
その原因がわからずに悩みを持っている経営者の方がいたら、
1度試してみてほしいと思います。
変化しているかどうかの検証はもちろん、
自分が「何に」ブレているのかがわかるかもしれません。
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